わかりやすくブロックチェーンを説明してみる(第9回):仮想落書きアプリ「Kokorobakari」の紹介
はじめに
ブロックチェーンの本質は「データ分散(コピー)」技術です。
これまで本連載(第1回~第8回、連載目次)ではビットコイン、ブロックチェーン、DAppsについて説明してきました。
今回(第9回)では現在弊社において開発中のDAppsである、仮想落書きアプリ「Kokorobakari」について簡単に紹介します。
なお本連載はビットコインやブロックチェーンを技術的な側面から解説することを目的としています。ビットコインへの投資を勧める連載では決してありません。
仮想落書きアプリ「Kokorobakri」とは
仮想落書きアプリ「Kokorobakari」はイーサリアム・ブロックチェーン上で動作するDApps(Decentralized Applications:分散型アプリケーション)です。Kokorobakariは旅先での思い出を落書きとしてブロックチェーンに残し、旅先での感動に対して心ばかりの寄付を行うアプリです。
Kokorobakariの特徴は以下の通りです。
・旅先での思い出を落書きとしてブロックチェーンに残す
・他の人が残した落書きを見る
・他の人の落書きを翻訳できる
・旅先に寄付をする
・寄付金や落書き手数料は仮想通貨(Ethereum:以下ETH)で支払う
・落書きをブロックチェーンに残すので、半永久的にデータが残る
以下にKokorobakariのイメージを示します。
KokorobakariはMetaMask等のDAppsブラウザを経由して利用します。スマホでもPCでも使用が可能です。
またKokorobakariには翻訳機能もついており、海外の人が書いた落書きも翻訳して読むことが可能となっています。
現時点では落書きはテキストでしか残せませんが、将来的には画像等で残すことも考えています。また、VRやARといった技術との連携も検討していく予定です。
Kokorobakariの画面
Kokorobakariの画面は下図のような感じになっています。図中のオレンジ色の吹き出しは今回の説明のためのもので実際の画面には表示されません。
現在はテストリリース中
Kokorobakariは現在、イーサリアムのテスト用ネットワーク(Ropsten)においてテストリリース中です。Kokorobakariのマニュアルは以下の場所にあります。
まとめ
今回(第9回)は非常に簡単ではありましたが、弊社で現在開発中のDAppsである仮想落書きアプリKokorobakariについて紹介しました。
これで連載「わかりやすくブロックチェーンを説明してみる」(第1回~第9回)は一旦終了とさせて頂きます。